セメントペーストと骨材の界面の構造・組織がコンクリートの品質に及ぼす影響

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  • Influence of Interfacial Structure between Cement Paste and Aggregate on the Quality of Hardened Concrete

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抄録

セメントペーストと骨材の接合面近傍に形成され, コンクリートの物性に決定的な影響を与える遷移帯について, セメントペースト組織との差異を, 組成および構造の観点より解説し, この遷移帯が主として水酸化カルシウム結晶により構成され, 径50nm~2μmの空隙を含む厚さ30~40μrnの組織であることを示した。次いで, 遷移帯の形成にはコンクリート製造時の諸条件, すなわち使用材料の組成および構造, 配合, 養生条件等が深く関与することを示し, 遷移帯の形成によりコンクリートの物性がどう変化するかを述べ, コンクリートの品質低下の原因となる遷移帯の形成を抑制するための方策を提示した。

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