アルカリ加水分解処理によるアクリルースチレンポリマー微粉体の表面活性化とコバルトコーティング

• 南橋 啓司

  近畿大学理工学部応用化学科

• 伊藤 征司郎

  近畿大学理工学部応用化学科

書誌事項

タイトル別名

• Surface Activation of Acryl-styrene Polymer Powder by Alkali Hydrolysis Treatment and Cobalt Coating
• アルカリ カスイ ブンカイ ショリ ニ ヨル アクリル スチレン ポリマー ビ

抄録

本研究は, 有機ポリマー微粒子の表面活性化法としてのアルカリ加水分解処理と, このポリマー微粒子表面へのコバルトコーティングについて検討したものである。ポリマー微粒子としては球形単分散性のアクリルースチレン架橋粒子を用いた。<BR>アルカリ加水分解処理により, ポリマー微粒子表面にカルボキシル基が導入され, 粒子表面は活性化されることがわかった。さらに, この表面活性化処理ポリマー微粒子をトリス (アセチルアセトナト) コバルト (III) ([Co (acac) ₃]) を含むジフェニルエーテル中に分散させ, NaBH₄を加えて沸点の温度でかく拌しながら加熱還流すると, ポリマー微粒子表面はコバルトでほぼ均一に覆われることがわかった。このときの [Co (acac) ₃] およびNaBH₄の最適添加量は, 表面活性化処理ポリマー粒子0.5m²表面積相当量に対して, それぞれ1.0×10^-3molおよび1.0×10^-2molで, [Co (acac) ₃] が完全に金属コバルトにまで還元される最小還流時間は12時間であった。

収録刊行物

• Journal of the Japan Society of Colour Material

  Journal of the Japan Society of Colour Material 68 (3), 142-148, 1995

  Japan Society of Colour Material

キーワード

• Polymer powder
• Cobalt coating
• Tris (acetylacetonato) cobalt (III)
• Alkali hydrolysis treatment

詳細情報

• CRID: 1390282680445847168
• NII論文ID: 10001660612
• NII論文ID: 10003126038
• NII書誌ID: AN00354634
• DOI: 10.4011/shikizai1937.68.142
• COI: 1:CAS:528:DyaK2MXmtlOqtrc%3D
• NDL書誌ID: 3600043
• ISSN: 0010180X
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I3600043
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可