小川原湖に発生する傾斜プルームの現地観測と連行係数の推算

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タイトル別名
  • ENTRAINMENT COEFFICIENT OF AN INCLINED PLUME IN LAKE OGAWARA
  • オガワラコ ニ ハッセイスル ケイシャ プルーム ノ ゲンチ カンソク ト レ

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抄録

自然界に発生する大規模な傾斜プルームは, 環境中の熱輸送や物質輸送に貢献しており極めて重要である, しかし, これまでその研究は, スケールやレイノルズ数の範囲に制限を受ける室内実験の結果に基づいて主に行われており, その結果をそのまま現地スケールの現象に適応できるかどうかは不明であった. 本研究では, 小川原湖で大規模な塩水による傾斜プルームの現地観測を行い, 希釈率を直接測定することにより連行係数を求めた. その結果, 連行係数は室内実験に基づいた既存の連行則による値よりも1オーダー小さく, またリチャードソン数が1に近づくにつれ急激に現象することがわかった. また, 観測値と既存の室内実験値より経験的に定めた傾斜プルームの連行式が, 力学的にも矛盾がないことを示した.

収録刊行物

  • 土木学会論文集

    土木学会論文集 1997 (579), 105-114, 1997-11-21

    公益社団法人 土木学会

被引用文献 (7)*注記

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参考文献 (27)*注記

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