交通量観測値に基づく動的OD交通量の再帰的推定に関する研究

  • 松本 幸正
    社団法人 土木学会 名城大学 理工学部土木工学科
  • 藤田 素弘
    社団法人 土木学会 名古屋工業大学 都市循環システム工学専攻
  • 松井 寛
    社団法人 土木学会 名古屋工業大学 社会開発工学科

書誌事項

タイトル別名
  • RECURSIVE ESTIMATION OF DYNAMIC ORIGIN-DESTINATION MATRICES FROM TRAFFIC COUNTS BASED ON USER EQUILIBRIUM
  • コウツウリョウ カンソクチ ニ モトズク ドウテキ OD コウツウリョウ ノ

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抄録

道路ネットワーク上における交通需要の時間変動を直接捉えることのできるリンク交通量の観測データに基づいて, 多経路ネットワーク上の時間変動するOD交通量を再帰的に推定するための手法を提案する. 本手法においては, ターゲットODのようなOD交通に関する事前情報は必要なく, またネットワーク上の全ての交通量観測値も必要ない. さらに提案する再帰的アルゴリズムによりオンラインでの適用に適した手法であると言える. 推定問題はネットワーク上の観測交通量間の動的な関係式から得られるOD間推移確率の推定問題と交通量均衡配分問題とから構成される2レベル最適化問題として定式化される. シミュレーションデータを用いた推定モデルの適用計算の結果, 動的OD交通量を精度良く推定できることが分かった.

収録刊行物

  • 土木学会論文集

    土木学会論文集 1998 (590), 63-78, 1998-04-20

    公益社団法人 土木学会

被引用文献 (2)*注記

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参考文献 (47)*注記

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