理科の環境教育における「日常生活様式」の学習についての一考察

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  • A Study on Learning of "Daily Life Styles" in Environmental Education in Science

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抄録

<p>地球規模の観点から,今日の「病める地球」を考えてみると,環境諸問題が顕現化してきた要因は,さまざまに捉えられようが,とりわけ環境に対する「人間活動のあり方」は最も問題視されなければならない要因である。人類の歴史を顧み,今日の世界の現状を考えると,我々人類は,あまりにも自然環境に働きかける活動量を増大させ,利己的なふるまいをしてきてはいないだろうか。今こそ,現代文明を問い直し,自然環境への人間活動のあり方を見直し,環境に対する我々の意識と行動を変革していかなくてはならない時代はない。日本の理科教育の現状からみると,自然の事物現象の客観的法則性を学習の対象とする理科教科にあっては,知識偏重の教育指導が重要視され,人間の環境に対する行動を変革するための指導がおろそかにされているように思えてならない。このような観点から,本論において筆者は,次世代を支える青少年の環境認識及び日常生活への問題意識を踏まえ,理科の教科における環境教育の中で,日常生活様式を変革するための学習をどう位置づけ,どのように取り扱うかについて探究した。</p>

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