氷に関する最近の分子動力学シミュレーション -氷の構造相転移- Recent molecular dynamics simulation studies : Structural phase transition of ice.

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抄録

(1)100Kの等温圧縮により,VIII-VII-Xの転移が得られた.VIIIからXに直接転移するのではなくVIIを経由するというPruzanらの推論と一致する.また,この転移の際,Hirschらの主張とは異なり,体積は連続的に変化することがわかった.<BR>(2)シミュレーションIによって得られた氷VIIはイオン欠陥を含むのに対し,シミュレーション.IIによって得られた氷VIIは配向欠陥を含むことが明確に示された.(3)このポテンシャルは圧力が大き過ぎる結果を与える.従ってこの点についての改善が今後の課題である.最後に,水素結合をもつ多くの化合物,例えばKDPなどでは,プロトンの秩序一無秩序転移点でO…H-O距離Rcと転移温度Tcがリニアになることが市川ら(Ichikawa et al.,1987)の実験によって知られている.温度を変えた幾とおりかのMDにより調べたところ,氷VIII-VII転移においても同様な傾向があることがわかった.<BR>水素原子は低温・高圧で量子効果を考慮する必要がある.低温での零点振動と高圧でのトンネル効果である.トンネル効果を考慮すれば,VIII-VII-X転移の圧力は低く修正されるかもしれない.

収録刊行物

  • 雪氷  

    雪氷 58(5), 422-424, 1996-09-05 

    The Japanese Society of Snow and Ice

参考文献:  7件

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各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    10002382564
  • NII書誌ID(NCID)
    AN00131221
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    SHO
  • ISSN
    03731006
  • NDL 記事登録ID
    4027601
  • NDL 雑誌分類
    ZM43(科学技術--地球科学--気象)
  • NDL 請求記号
    Z15-23
  • データ提供元
    CJP書誌  NDL  J-STAGE 
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