積雪層における抗張力の原位置測定法について In-situ measurement of tensile strength of snow layer

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抄録

雪の力学的性質を原位置で測定する器具として種々のものが開発されている.なかでも, 抗せん力を測定するshearframe (Sommerfeld1984) や硬度を測定するカナディアン硬度計, 木下式硬度計は広く利用されている.しかし, これらと同程度の大きさあるいは測定技術で抗張力を測定できる器具は少ない.<BR>このような現状において, 著者らはshear frameとほぼ同じ大きさで, 試験片の作成を容易にし, 人為的な誤差の原因となる雪質毎の引張力差を少なくするための仕切り板を設けることで, 破断面を0.001, 0.0015および0.002m2に変えることのできる測定器を試作した.本測定器による抗張力は, 抗せん力および硬度を測定する同一の積雪層で, 他の測定器と同程度の簡便さにより測定することができる.<BR>本論文ではこの引張測定器と測定方法の概要を述べるとともに, 雪質と測定値との関係を検討した.本測定器による抗張力は既往の研究で得られている測定値と同程度の値であり, F検定の結果, 雪質毎に1%有意となり, 雪質により差異のある測定結果が得られることが分かった.また, 並行して測定したshearframeによる抗せん力とカナディアン硬度計による硬度との相関性を調べた.既往の研究によれば, 3種の力学的特性値には相関性があることが知られているが, 著者らの測定法によっても相関係数が0.7以上となり, 高い相関性のあるデータが得られた.

A shear-frame type tension meter was constructed and tested together with a shear frame suggested by Sommerfeld (1984) and Canadian hardness meters. The size of new device (160 mm × 160 mm in frame size and 50 mm in height) is almost the same size of the shear frame but the device has three notch plates which give different fracture areas of 0.001, 0.0015 and 0.002 m<SUP>2</SUP>. Measured values of tensile strength of snow in Niigata Prefecture were different in snow types, giving 1% significance after F-test. Simultaneous measurements with three devices gave more than 0.7 in correlation coefficients among the tensile strength, the shear strength and the hardness of snow at Yuzawa, Niigata Prefecture.

収録刊行物

  • 雪氷  

    雪氷 59(3), 171-180, 1997-05-15 

    The Japanese Society of Snow and Ice

参考文献:  13件

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各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    10002382981
  • NII書誌ID(NCID)
    AN00131221
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    ART
  • ISSN
    03731006
  • NDL 記事登録ID
    4236231
  • NDL 雑誌分類
    ZM43(科学技術--地球科学--気象)
  • NDL 請求記号
    Z15-23
  • データ提供元
    CJP書誌  NDL  J-STAGE 
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