縦断勾配が車いす走行に与える影響に関する研究

  • 横山 哲
    社団法人 土木学会 北海道開発コンサルタント (株) 交通施設部
  • 清水 浩志郎
    社団法人 土木学会 秋田大学 工学資源学部 土木環境工学科
  • 木村 一裕
    社団法人 土木学会 秋田大学 工学資源学部 土木環境工学科

書誌事項

タイトル別名
  • RESEARCH INTO THE EFFECT ON BEHAVIOR OF WHEELCHAIR BY SIDEWALK GRADIENTS
  • ジュウダン コウバイ ガ クルマイス ソウコウ ニ アタエル エイキョウ ニ カンスル ケンキュウ

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抄録

本研究は, 高齢化する社会で歩行者等の移動上の安全性, 快適性を論ずる前提として, 徒歩に着目し, 歩行空間の設定上避け得ない勾配のうち, 縦断勾配の上限値と勾配区間の限界長について示すものである.<br>本研究では, 道路構造により通行上の障害を最も大きく受けると考えられる車いすを用い, これの走行挙動を評価指標とした. また, これまで直線的な登坂走行のみで実験されていたものに加え, より現実の歩行空間に近い条件とするため, 走行路上に障害物を設定し, これを回避しつつ登坂するだけでなく, 降坂走行も実験に加えた. この結果, 車いす利用者が容易に走行可能な縦断勾配の上限値は5%であり, 安定した走行が可能な縦断勾配区間の長さ (限界勾配長) は, 5%勾配区間で25mであることを明らかとした.

収録刊行物

  • 土木学会論文集

    土木学会論文集 1999 (611), 21-32, 1999-01-20

    公益社団法人 土木学会

被引用文献 (4)*注記

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参考文献 (6)*注記

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