正負交番荷重が作用するRC部材のせん断強度低下機構の検討

  • 渡辺 博志
    社団法人 土木学会 建設省土木研究所 材料施工部コンクリート研究室
  • 河野 広隆
    社団法人 土木学会 建設省土木研究所 材料施工部コンクリート研究室

書誌事項

タイトル別名
  • STUDY ON THE MECHANISM OF SHEAR STRENGTH DECAY OF RC MEMBERS UNDER LOAD REVERSALS
  • セイフ コウバン カジュウ ガ サヨウ スル RC ブザイ ノ センダン キョウド テイカ キコウ ノ ケントウ

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抄録

本研究は, 正負交番荷重が作用するRC部材のせん断強度の低下メカニズムについて検討を行ったもので以下の結論を得た. 正負交番荷重が作用するRC部材は, 複雑な破壊状況を示すが, 変位成分を適切に分離することにより破壊形態を分類することができる. せん断破壊を生じる部材のせん断強度の低下は, 荷重の反転により生じた残留ひずみの影響で圧縮側コンクリートのせん断力の伝達が阻害されることにより生じるが, せん断補強鉄筋によりコアコンクリートが拘束されている状態ではコンクリートの負担するせん断力は0にはならない. せん断破壊を防止するには, せん断補強鉄筋に生じる平均引張応力が降伏点の80%程度以下に抑制すべきである.

収録刊行物

  • 土木学会論文集

    土木学会論文集 1999 (613), 85-102, 1999-02-20

    公益社団法人 土木学会

被引用文献 (2)*注記

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参考文献 (30)*注記

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