針貫入試験によるコンクリート構造物の劣化診断に関する研究

  • 三浦 尚
    社団法人 土木学会
  • 岩城 一郎
    社団法人 土木学会 東北大学 大学院工学研究科土木工学専攻
  • 板橋 洋房
    社団法人 土木学会 東北大学 大学院工学研究科土木工学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • STUDY ON EVALUATING DETERIORATION OF CONCRETE STRUCTURE USING NEEDLE PENETRATION TEST
  • ハリカンニュウシケン ニ ヨル コンクリート コウゾウブツ ノ レッカ シンダン ニ カンスル ケンキュウ

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抄録

本研究は, コンクリート構造物から採取した比較的径の小さいコア側面に鋼製の針を貫入し, 針に作用する荷重と貫入量との関係から, 劣化したコンクリートの圧縮強度や強度分布の推定を試みるものである. 針に作用する荷重と貫入量との間には良好な相関が認められ, これらのデータに統計処理を加えることにより, コンクリートの圧縮強度を推定する指標として十分適用可能であることが明らかになった. また, 凍結融解作用を受けた供試体からコアを採取し, 針貫入試験を行うことにより, 強度分布の推定も可能であることが確認された. さらに, 本試験方法に適した針形状の選定を行うと共に, 針貫入試験装置の全自動化を試みた. 以上の検討結果から, 針貫入試験によるコンクリート構造物の劣化診断は十分に可能であるとの結論に達した.

収録刊行物

  • 土木学会論文集

    土木学会論文集 1999 (620), 245-255, 1999-05-20

    公益社団法人 土木学会

被引用文献 (3)*注記

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参考文献 (11)*注記

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