比較的良好な地山での支保工の役割に関する実験的研究

  • 中田 雅博
    社団法人 土木学会 日本道路公団 試験研究所 トンネル研究室
  • 三谷 浩二
    社団法人 土木学会 日本道路公団 試験研究所 トンネル研究室
  • 中川 浩二
    社団法人 土木学会 山口大学 工学部社会建設工学科

書誌事項

タイトル別名
  • EXPERIMENTFAL STUDY ON THE ROLE OF SUPPORT IN THE MODERATE ROCK MASS
  • ヒカクテキ リョウコウ ナ ジヤマ デ ノ シホコウ ノ ヤクワリ ニ カンスル ジッケンテキ ケンキュウ

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抄録

高速道路トンネル建設時にトンネル側壁部の押出し量として計測される最終内空変位量の頻度分布を調べると, ほとんどが20mm以下と小さく, 支保工の変状もほとんどない. これは支保工が変位抑制効果を発揮した結果なのか, 地山の性状に依存した結果であるのかという課題と, 何を基準に支保工を増減するかという課題を提起している. そこで, 一般的な地山の現場を中心として支保工量を積極的に削減し, 変位量や支保工応力の変化を試験施工により検討し, 支保工削減の可能性と支保工の役割を明らかにすることを試みた. その結果, 変位は主に地山条件により決まり, 支保工の役割は変位量を制御することよりもむしろ, 緩みの増大や岩塊の抜け落ちを防ぐことにあると強く推察された.

収録刊行物

  • 土木学会論文集

    土木学会論文集 1999 (623), 85-95, 1999-06-20

    公益社団法人 土木学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (40)*注記

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