観察記録の分析に基づく新しいトンネル切羽評価システムの提案

  • 中田 雅博
    社団法人 土木学会 日本道路公団 試験研究所 トンネル研究室
  • 三谷 浩二
    社団法人 土木学会 日本道路公団 試験研究所 トンネル研究室
  • 八木 弘
    社団法人 土木学会 日本道路公団 技術部 道路技術課
  • 西 琢郎
    社団法人 土木学会 清水建設 (株) 技術本部 和泉研究室
  • 西村 和夫
    社団法人 土木学会 東京都立大学 工学部 土木工学科
  • 中川 浩二
    社団法人 土木学会 山口大学 工学部 社会建設工学科

書誌事項

タイトル別名
  • A NEW PROPOSAL OF EVALUATION SYSTEM FOR TUNNEL FACE BASED ON THE ANALYSIS OF THE OBSERVATION RECORDS
  • カンサツ キロク ノ ブンセキ ニ モトヅク アタラシイ トンネル キリハ ヒョウカ システム ノ テイアン

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抄録

切羽観察結果から標準支保を客観的に選定するための新しい切羽評価の考え方を提示した. (1) 切羽に現れる地山状況は, 総合的な岩盤強度とその岩盤が置かれている場の状態で評価する. (2) 総合的岩盤強度を評価する項目は「岩石強度」「風化変質」「割れ目頻度」「割れ目状態」の4項目であり, 場の状態を評価する項目は「湧水」「水による劣化」と「地山強度比」の3項目である. (3) 総合的岩盤強度の評価点は岩種と項目にそれぞれ応じた加重平均より算出し, 場の状態の評価点は湧水と劣化の組み合わせ, あるいは地山強度比のランクによって総合的岩盤強度の点数から値を減じる調整点とする. この考え方が有効であるかを確認するため, 旧切羽観察結果から5つ岩種グループを抽出し評価点を計算したところ, 支保パターンの判別にある程度の有効性が推察された.

収録刊行物

  • 土木学会論文集

    土木学会論文集 1999 (623), 131-141, 1999-06-20

    公益社団法人 土木学会

被引用文献 (8)*注記

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参考文献 (14)*注記

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