潜在心理特性を考慮した結節駅利用者のニーズ分析

  • 土井 健司
    社団法人 土木学会 東京工業大学 大学院情報理工学研究科情報環境学専攻
  • 青木 崇
    社団法人 土木学会 中部電力長野電力センター

書誌事項

タイトル別名
  • QUANTIFICATION OF USER'S PREFERENCE FOR THE IMPROVEMENT OF RAILWAY STATIONS CONSIDERING HUMAN LATENT TRAITS
  • センザイ シンリ トクセイ オ コウリョ シタ ケッセツエキ リヨウシャ ノ ニーズ ブンセキ

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抄録

多様な機能が求められる結節鉄道駅に対する利用者ニーズを, 個人間で比較可能な尺度によって定量化し抽出するための方法論を開発している. 項目反応理論の適用により, 各種のニーズの背後にある利用者の潜在的特性を抽出した結果, 不満や要望の懐きやすさには個人の属性や利用駅の構造的特徴が影響を及ぼすことが明らかにされた. さらに, 潜在心理特性への依存度により改善要望の特徴づけを行い, 通路, 階段の拡張や乗り換え移動距離の軽減等に対する要望は, 利用者の潜在心理特性に依存せず不特定多数が強い要望をもつこと, 一方, 案内のわかりやすさや情報提供への改善要望には個人の特性が強く作用することを明らかにした. また, 定量化された要望度の相互関連性の分析に基づき, 案内・情報提供の改善への対応策が複合的な効果を有することを示唆した.

収録刊行物

  • 土木学会論文集

    土木学会論文集 1999 (625), 15-27, 1999-07-20

    公益社団法人 土木学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (28)*注記

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