北海道の古人骨における齲歯頻度の時代的推移 Period transition of carious tooth frequency in the ancients bone of Hokkaido.

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抄録

北海道における縄文時代から近代に至るまでの古人骨資料を用いて, 各時代の成人集団における齲歯頻度の時代的推移を調査した。縄文時代から続縄文時代になると齲歯頻度は有意に低下し, その後, 近世アイヌに至るまで齲歯は少ないまま推移する。また, オホーツク文化の人々には齲歯が見られなかったが, これは, 海産動物を中心とする動物質食への依存が強いことと関係が深いと思われる。縄文時代においては, 北海道北東部は南西部に比べ齲歯頻度が低いが, 本州の縄文時代人と比較すると北海道南西部でもはるかにその頻度が低い。これも, 縄文時代の北海道, とくに北東部では本州に比べ, 食料を海産動物に頼る割合がもともと高かったことが原因と考えられる。ただし, 本州においても, 齲歯頻度が極端に低い縄文時代人集団があり, 齲歯の成因として植物食料の量のみならず, その加工技術, 集団全体の栄養状態なども考慮する必要があると思われる。

収録刊行物

  • Anthropological science : journal of the Anthropological Society of Nippon  

    Anthropological science : journal of the Anthropological Society of Nippon 104(5), 385-397, 1996-12-01 

    The Anthropological Society of Nippon

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被引用文献:  3件

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各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    10002618074
  • NII書誌ID(NCID)
    AA10915022
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    ART
  • ISSN
    09187960
  • NDL 記事登録ID
    4185790
  • NDL 雑誌分類
    ZS1(科学技術--人類学)
  • NDL 請求記号
    Z19-11
  • データ提供元
    CJP書誌  CJP引用  NDL  J-STAGE 
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