Paleoenvironmental Analysis of a Core Sediment from the Kei Lowland, Hyogo Prefecture, Japan, Using Diatom Analysis and Selective Sulfur Extraction.

  • Sato H.
    姫路工業大学自然・環境科学研究所 兵庫県立人と自然の博物館

Bibliographic Information

Other Title
  • イオウの分別化学抽出と珪藻分析による古環境解析 兵庫県気比低地のコア堆積物を例に
  • イオウ ノ ブンベツ カガク チュウシュツ ト ケイソウ ブンセキ ニヨル コ
  • 兵庫県気比低地のコア推積物を例に

Search this article

Abstract

気比低地(兵庫県豊岡市)で採取されたコア堆積物を用いて,堆積物の分別抽出で得たイオウ含有量と珪藻分析とを組み合わせた古環境解析法により,完新世における堆積環境変遷を明らかにすることを試みた.総イオウ(塩酸可溶イオウ+過酸化水素可溶イオウ)含有量0.3%と珪藻古塩分濃度指数(DIPs)5.0を基準として,その変動から供試堆積物を完新世海面変化に伴う堆積環境の変遷を反映するI~IVの4つの古環境相に区分した.また,過酸化水素可溶イオウの多少から,堆積物の酸化還元状態を判定した.総イオウ含有量とDIPsに基づく堆積環境の推定は,古環境相IIを除いてよく一致した.古環境相Iは海成で,堆積物は還元的な環境下にあったと推定した.古環境相IIIは汽水成で,堆積物は酸化的な環境下にあったと推定した.古環境相IVは淡水成と推定した.これらの結果から,この古環境解析法は相互に情報の不足や欠落を補完し合うことによって,堆積環境変化について詳細な情報をもたらすことを示した.

Journal

Citations (7)*help

See more

References(29)*help

See more

Details 詳細情報について

Report a problem

Back to top