核種を吸収した高分子材料を液体シンチレータに溶解する新ラドン測定技術

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タイトル別名
  • A New Method of Radon Measurement—Absorptive Polvmer Dissolved Liquid Scintillation Counting—
  • カクシュ オ キュウシュウ シタ コウブンシ ザイリョウ オ エキタイ シンチレータ ニ ヨウカイ スル シン ラドン ソクテイ ギジュツ
  • A New Method of Radon Measurement—Absorptive Polvmer Dissolved Liquid Scintillation Counting—

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抄録

ラドンを吸収した発泡ポリスチレン材を丸ごとシンチレータに溶解し, 液体シンチレーション計測によってラドンを定量する方法を開発した。この測定法は, (1) 吸収材が固形であり, 有害物の溶出がなく扱いやすい。 (2) 吸収材自体が液体シンチレータに溶解し, 溶液中ラドンの計測に支障をきたさない, という利点を有する。測定対象としては水, 気体のいずれもが可能である。ラドン吸収量は, 断面10×10mmの角柱形の発泡ポリスチレン吸収材について約24時間で平衡値に達した。その平衡ラドン吸収量は発泡ポリスチレン質量およびラドン分圧に正比例し, 質量当たりの比較で水の130倍, トルエンの2.6倍であった。総合的な精度では溶媒抽出法に及ばないが, 定量分析に適用して, 溶媒抽出法並の検出限界の達成が可能である。ラドンをはじあとして, 他の放射性気体への適用などさらに発展の余地がある。

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