脂質コーティングキトサン微粒子からのニコチンの制御放出特性 Controlled-Release Behavior of Nicotine from Chitosan Microparticles Coated with Artificial Lipids

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抄録

ニコチンの経皮吸収治療システムの基礎研究を目的として, 人工脂質であるビスオレイルスルホコハク酸及びビスオレイルリン酸を用いてキトサンとのポリイオンコンプレックス形成によりコーティングしたニコチン内包キトサン微粒子を合成し, この微粒子からのニコチンの放出挙動をFranzセルを用いて測定した.ニコチンの放出は, 人工脂質のコーティングによって著しく抑制され, かつ, 長期間, 広放出率範囲にわたって一定速度で行うことが可能であった.加えて, ニコチンの放出速度が34~37℃付近で急激に変化する挙動が観察された.これはコーティングした人工脂質の相転移挙動に起因するによるものであると推察される.これらの結果より, この微粒子を経皮吸収治療用パッチへ応用する場合, 皮膚に貼ると温度上昇によって, ニコチンが長期間一定速度で放出でき, 一方, それ以下の低温では, ほとんど放出されないため保存に適していることが明らかになった.

Controlled-release behavior of nicotine from chitosan microparticles coated with two artificial lipids was investigated. These lipid coating chitosan microparticles can control the release rate of nicotine under zero-order kinetics for a long period as well as a wide range of release extents. Additionally, the release rates of nicotine significantly increased beyond 3437°C, possibly due to the phase transition phenomena of artificial lipid coatings. These lipid coating chitosan microparticles may be applied to transdermal nicotine patches for controlled-release as well as long preservation period.

収録刊行物

  • 化学工学論文集  

    化学工学論文集 23(1), 53-58, 1997-01-10 

    The Society of Chemical Engineers, Japan

参考文献:  19件

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各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    10002766968
  • NII書誌ID(NCID)
    AN00037234
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    ART
  • ISSN
    0386216X
  • NDL 記事登録ID
    4119086
  • NDL 雑誌分類
    ZP5(科学技術--化学・化学工業--化学工学)
  • NDL 請求記号
    Z17-725
  • データ提供元
    CJP書誌  NDL  J-STAGE 
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