第19回図学教育研究会「図学教育の現状と将来 (5) ―米・豪における (機械系) 図学関連教育―」報告

書誌事項

タイトル別名
  • ダイ 19カイ ズガク キョウイク ケンキュウカイ ホウコク ズガク キョウイ

この論文をさがす

抄録

図学教育関係者の間では, 従来から, 図学教育の最も重要な教育目的の一つは, 学生の空間認識力の育成にあると言われてきた。しかし, 図学教育によって実際に空間認識力が育成されうるのか, あるいは, そもそも空間認識力とは如何なる能力なのか, についての実証的な研究は,図学教育関係者の間においてはほとんど行われてこなかったというのが実清である。近年,CG/CADの実社会での普及に伴い, 図学教育カリキュラムの改革が行われているが, この改革を巡る議論を通して, 図学教育による空間認識力育成の重要性が再認識されると共に, 空間認識力に関する実証的研究が行われるようになってきた。本稿では, 切断面実形視テストを評価基準として, 図学関連教育における空間認識力の育成効果について行われた調査結果について紹介する。これらの調査結果によれば, 1) 図法幾何学教育によって空間認識力は育成され得る。2) 図学関連教育による空間認識力の育成効果には,“図法幾何学>機械製図, EG (手描き) >EG (CAD) ”という傾向がみられる。

収録刊行物

  • 図学研究

    図学研究 31 (2), 21-26, 1997

    JAPAN SOCIETY FOR GRAPHIC SCIENCE

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

参考文献 (19)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ