氷の潜熱を利用した地域冷房の将来性

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タイトル別名
  • District cooling system utilzing latent heat of ice.
  • コオリ ノ センネツ オ リヨウシタ チイキ レイボウ ノ ショウライセイ

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抄録

地域冷房における冷熱輸送の熱媒には従来,冷水が用いられているが,最近の冷熱需要の増加にともないより高密度な冷熱輸送手段が求められている.その一手段として冷水に氷を混ぜてその相変化にともなう潜熱を利用する方法が有力視されており,その実現に向けた研究報告が最近急増してきている.この方法が実現されることによって得られるメリットは数多いが,氷粒子は互いに付着して塊を作りやすい性質を持っているため,その大量・長距離輸送にはさまざまな困難が現れる.本稿では,そうした氷の潜熱を利用した地域冷房実現化の見通しを探るために,そのシステム構成ならびにシステム実現上の技術的課題等を現在までの研究,開発状況を織りまぜながら紹介する.

収録刊行物

  • 雪氷

    雪氷 56 (2), 169-179, 1994

    公益社団法人 日本雪氷学会

被引用文献 (4)*注記

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