金属フタロシアニン誘導体固定型酸化還元樹脂の開発

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タイトル別名
  • Development of Metal Phthalocyanine Derivatives Fixed Redox Resin
  • キンゾク フタロシアニン ユウドウタイ コテイガタ サンカ カンゲン ジュシ

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抄録

金属フタロシアニンの酸化還元特性を有効に利用するために, 金属フタロシアニン誘導体固定型酸化還元樹脂を新規に作成した。<BR>新規の金属フタロシアニン誘導体固定型酸化還元樹脂は担体として陰イオン交換樹脂であるスチレンージビニルベンゼンのコポリマーに金属フタロシアニン誘導体である金属フタロシアニンテトラスルホン酸を固定させたものである。<BR>金属フタロシアニン誘導体の陰イオン交換樹脂への固定は化学吸着および物理吸着の双方を備えたFreundlich型の吸着特性を有していることがわかった。<BR>金属フタロシアニン誘導体固定型酸化還元樹脂の酸化還元特性は過酸化水素の分解反応により検討した。過酸化水素の分解反応は, 金属フタロシアニン誘導体固定型酸化還元樹脂の中心金属が鉄のとき反応がすばやく進行し, 銅および亜鉛では反応時間に比例して進行し, コバルトでは抑制する働きが見られた。金属フタロシアニン誘導体固定型酸化還元樹脂では, 金属フタロシアニン誘導体を固定化しても酸化還元機能を保持していた。

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参考文献 (25)*注記

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