水田からのメタン発生と水田土壌におけるメタン生成・酸化分解

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  • Emission Changes in Production and Oxidation of Methane from Japanese Rice Paddy Fields
  • スイデン カラ ノ メタン ハッセイ ト スイデン ドジョウ ニ オケル メタ

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抄録

圃場埋設培養法により,有機物管理の異なる水田土壌(化学肥料区および稲わら区)のメタン生成能と酸化分解能を求めるとともに,メタン発生量,生成能および酸化能の関係を明らかにした.1)圃場におけるメタン生成能は0.00〜4.90mg kg^<-1>d^<-1>であった.化学肥料区のメタン生成能は常に0〜1cmと2〜3cm層が高く,稲わら区は時期とともに深い層の値が高まった.落水後の値はいずれの区も低かった.2)メタン酸化能は3.0〜277.9mg kg^<-1>d^<-1>であり,常に0〜1cm層が高く,区間差はなかった.また,メタン酸化能はメタン生成能よりもきわめて高い値を示した.3)メタン発生量は,稲わら区,化学肥料区がそれぞれ20.5,15.3g m^<-2>y^<-1>であった.4)m^2当たりのメタン酸化能とメタン生成能の比(ox. /pr.)は4〜116であり,稲わら区が低かった.また,6月が高く,7月下旬〜8月が低かった.5)メタン発生量/生成能の場合(em. /pr.)は,7.3〜39.8%であった.6)メタン発生量(Y)はpr. /ox.(X)と正の相関を示し,その回帰式はY=2.09×10^<-3>X-2.02(r=0.939)で表された.

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