関係行列による層序の推定

• 坂本 正徳

  大阪市立大学理学部地学教室

• 塩野 清治

  大阪市立大学理学部地学教室

書誌事項

タイトル別名

• Relation Matrix and its Basic Operation
• 二項関係の行列表現と基本演算
• With Special Reference to Inference of Stratigraphic Sequence

抄録

二項関係は0と1を成分とする関係行列で数値表現することができる.本論文では関係行列を用いることによって, (1) 関係の性質の調べ方, (2) 関係の結び, 交わり, 合成などの演算法, (3) 同値関係による集合の要素の分割, (4) 半順序による集合要素の並べかえなど, 1つの集合上の二項関係に関する基本処理をおこなう具体的方法をまとめた.また, それらの基本処理を組み合わせて露頭で観察した地質体の接触関係から, 層序を求める手順およびそのためのBasicプログラムを示す.層序を推定する手順の中にはほとんどの基本処理が含まれているため, プログラムも各基本処理をおこなうサブルーチンを含んでいる.これらの中から適当なサブルーチンを組み合わせることによって, 層序の推定だけでなく, さまざまな応用が可能である.

収録刊行物

• 情報地質

  情報地質 3 (3), 121-138, 1992

  日本情報地質学会

キーワード

• 二項関係
• 関係行列
• 行列演算
• 同値関係
• 半順序
• 連結関係
• 層序
• Basicプログラム

詳細情報

• CRID: 1390001204438744576
• NII論文ID: 10004319867
• NII書誌ID: AN0036643X
• DOI: 10.6010/geoinformatics1990.3.3_121
• ISSN: 1347541X
• ISSN: 0388502X
• ISSN: http://id.crossref.org/issn/0388502X
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/geoinformatics1990/3/3/3_3_121/_pdf
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可