酸素拡散理論に基づくコンクリート中の鉄筋の腐食速度予測法

  • 大住 道生
    社団法人 土木学会 建設省土木研究所 耐震研究室
  • 魚本 健人
    社団法人 土木学会 東京大学生産技術研究所 第5部

書誌事項

タイトル別名
  • PREDICTION METHOD OF CORROSION RATE OF REINFORCING BAR IN CONCRETE BASED ON OXYGEN DIFFUSION THEORY
  • サンソ カクサン リロン ニ モトヅク コンクリート チュウ ノ テッキン ノ フショク ソクド ヨソクホウ

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抄録

塩化物イオンの浸入によりコンクリート中の鉄筋の腐食が開始する場合の, 腐食速度の予測を差分法による拡散計算により行った. コンクリート中の鉄筋の腐食速度は鉄筋表面の酸素濃度に比例し, 腐食速度は鉄筋表面の腐食因子により決定されると仮定することにより, 鉄筋の腐食速度の経時変化が求められることを示した. また計算の結果から, 鉄筋の腐食速度は, かぶりコンクリートの塩化物イオン透過性とその不均一度に大きく影響されることがわかった. さらに, 腐食箇所以外の塩化物イオン濃度も高い可能性が示され、腐食位置のかぶりコンクリートのみのはつりだしによる補修方法は不十分であることを指摘した.

収録刊行物

  • 土木学会論文集

    土木学会論文集 2000 (648), 1-8, 2000-05-20

    公益社団法人 土木学会

被引用文献 (3)*注記

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参考文献 (9)*注記

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