アーチダムの二次クーリング時およびジョイントグラウティング時におけるAE法適用性の検討

  • 峰村 修
    社団法人 土木学会 新潟県三面川開発事務所
  • 坂田 昇
    社団法人 土木学会 鹿島技術研究所
  • 湯山 茂徳
    社団法人 土木学会 日本フィジカルアコースティクス (株)
  • 岡本 享久
    社団法人 土木学会 太平洋セメント (株) 清澄研究所
  • 丸山 久一
    社団法人 土木学会 長岡技術科学大学 環境・建設系

書誌事項

タイトル別名
  • SAFETY SURVEILLANCE OF AN ARCH DAM UNDER CONSTRUCTION DURING SECONDARY COOLING AND GROUTING BY ACOUSTIC EMISSION
  • アーチダム ノ 2ジ クーリングジ オヨビ ジョイントグラウティングジ ニ オケル AEホウ テキヨウセイ ノ ケントウ

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抄録

アーチダムにおける二次クーリング時, およびジョイントグラウティング時の安全監視を, AE法を用いて行い, 適用性を検討した. 二次クーリング時のパラメータ解析結果により, AE活動は時間経過とともに, ほぼ直線的に増加することが示された. またモーメントテンソル解析から, コンクリートブロック中に, AE発生集中部は存在しないことが確認された. 一方グラウティング時には, 隣接するジョイント部に充水を開始した時点, およびブロッキング開始時に, 大きなAE活動が観察され, これらはセメントミルクのジョイント内への不均一な浸透過程に起因する, 局所的不安定状態で発生したものと推察された. 本計測において, 危険な兆候を示すAE活動は観察されず, ダムは安全な状態にあったと結論された.

収録刊行物

  • 土木学会論文集

    土木学会論文集 1999 (634), 103-112, 1999-11-20

    公益社団法人 土木学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (16)*注記

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