多方向ひび割れを考慮したRC構成則の部材・構造挙動からの検証

  • 前川 宏一
    社団法人 土木学会 東京大学大学院社会基盤工学専攻
  • 福浦 尚之
    社団法人 土木学会 大成建設株式会社 技術研究所

書誌事項

タイトル別名
  • VERIFICATION OF THE SPATIALLY AVERAGED CONSTITUTIVE MODEL WITH MULTI-DIRECTIONAL CRACKS ON THE BEHAVIOR OF RC STRUCTURE
  • タホウコウ ヒビワレ オ コウリョ シタ RC コウセイソク ノ ブザイ コウゾウ キョドウ カラ ノ ケンショウ

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抄録

本研究は, 著者らが提案し, 既にRC要素レベルでの検証を経た多方向ひび割れを有する鉄筋コンクリート構成モデルの, 部材レベルでの検証を行なったものである. 静載荷耐震壁実験との比較解析, 5層耐震壁の動的載荷実験と国際 blind ベンチマーク解析, 実構造物の縮小模型実験との比較解析, さらに, 構造物レベルで3方向以上の多方向ひび割れ状態が生じるケースについての試解析を行い, 本RCモデルが構造物の高非線形領域での挙動を求めるに必要な実用性を有していることを示した. あわせて, 使用したRCモデルの適用領域と, これが組み込まれた非線形応答解析の実用範囲を示し, なおもって技術的に不十分な点を明らかにすることで, 今後の課題を示した.

収録刊行物

  • 土木学会論文集

    土木学会論文集 1999 (634), 209-225, 1999-11-20

    公益社団法人 土木学会

被引用文献 (2)*注記

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参考文献 (26)*注記

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