戻りコンとスラッジを利用した路盤材の開発

  • 張 金喜
    社団法人 土木学会 岩手大学大学院 生産開発工学専攻
  • 藤原 忠司
    社団法人 土木学会 岩手大学 工学部建設環境工学科
  • 諸戸 桂一
    日本道路公団 大阪管理局技術部

書誌事項

タイトル別名
  • STUDY ON THE DEVELOPMENT OF BASE COURSE MATERIAL BY REUSING RETURNED CONCRETE AND SLUDGE
  • モドリ コン ト スラッジ オ リヨウ シタ ロバンザイ ノ カイハツ

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抄録

生コン工場の多くは, 戻りコンやスラッジの処理に苦慮している. 本研究では, 戻りコンを積載したままのアジテータ車のドラム内に, 天日乾燥スラッジを投入して攪拌し, 排出して硬化させた後, 破砕して路盤材に利用する方法を考案し, その実用性を検討した. はじめに, 実験室において, 一連の工程を具現化し, 戻りコンとスラッジの混合割合, 戻りコンの種類およびスラッジの含水率などによる路盤材の支持力特性などの相違を調べ, 条件を適切に選定すれば, 優れた性能の路盤材を製造できるとの見通しを得た. 続いて, 生コンプラントで製造した路盤材を用いて試験路盤を築造し, 支持力などを求めたところ, 実用に耐え得ると判断された. 工程が単純で, 経済的な本方法は, 既に実用化の段階に入っている.

収録刊行物

  • 土木学会論文集

    土木学会論文集 1999 (634), 279-291, 1999-11-20

    公益社団法人 土木学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (4)*注記

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