高齢者の全身持久性評価における種々の間接法の妥当性

書誌事項

タイトル別名
  • VALIDITY OF THE MAXIMAL AEROBIC CAPACITY ESTIMATED FROM SUBMAXIMAL CYCLING EXERCISE AND FIELD PERFORMANCE TESTS IN THE ELDERLY
  • コウレイシャ ノ ゼンシン ジキュウセイ ヒョウカ ニ オケル シュジュ ノ

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抄録

本研究は, 60歳以上の高齢者を対象に簡易な全身持久性指標の妥当性について比較検討した.結果は, 次のように要約できる.<BR>1.VO2max間接法の中ではSiconolfi法のみが実測VO2maxとr=0.437の有意な相関を示したが, 同法の妥当性は十分に高いとはいえない.他の間接法の妥当性はさらに低いことが明らかとなった.<BR>2.ステップテストはVO2maxやLTに対して相関が低く, 有意性が認められなかった.<BR>3. 12分間歩行距離とVO2maxおよびLTとの間には, それぞれr=0.711, r=0.714の有意な相関が認められた.<BR>以上のことから, 高齢者の全身持久性の簡便な評価法としては自転車エルゴメータ利用によるVO2max間接法やステップテストよりも, 12分間歩行距離テストのほうが妥当であると考えられた.<BR>(尚, 本研究の要旨は, 第45回日本体力医学会 (福岡, 1990) で報告した.また, 本研究の一部は, 平成2年度文部省科学研究補助奨励金 (A) によって行った.)

収録刊行物

  • 体力科学

    体力科学 41 (3), 295-303, 1992

    一般社団法人日本体力医学会

被引用文献 (15)*注記

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