1999年台湾・集集地震の車龍埔地震断層 Chelungpu surface ruptune zone occurred during the 1999 Taiwan, Chi-Chi earthquake

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抄録

1999年9月21日1時47分頃(現地時間), 台湾中部(北緯23. 8°東経120. 81°)でマグニチュード 7.6(Ms)(またはM<sub>L</sub>7.3, 台湾中央気象局による)の集集地震が発生し, 台湾中南部から北部にかけて広い範囲に甚大な被害をもたらした. 今回の地震では, 100km以上に達する地表地震断層がほぼ既存の車龍埔断層(Chelungpu fault)に沿って現れた(第1図). 筆者らは11月28日から12月8日まで, 台湾経済部中央地質調査所(1999)により公表された地表地震断層の分布図(1/25, 000)をもとに, 地表地震断層の調査を行った. 今回の調査では, 地震断層全体の性状を観察し, 明瞭な地震断層沿いに約50地点で変位量と断層近傍の測線で水平短縮量を計測した. また, 地震断層沿いの数か所の露頭で基盤岩の地震断層面の走向・傾斜および断層条線のプランジ方向を計測した. 調査の結果, 地表地震断層は全体的に50°~85°東への傾斜角を持つこと, 地震断層の隆起側(東側)の近傍に明瞭な撓曲構造を伴ったこと, 最大変位量は左横ずれ約11m, 南東隆起約7.5mであることなどが明らかになった. 地震断層の北東および南の末端部の延長部についてはまだ未確認(調査中)である. また, 車龍埔断層の東側にある大茅埔‐讐冬断層(Tamoupu-Hsuangtungfault, 第1図)沿いに地割れと崖崩れ・地すべりや建物の倒壊などの被害が確認されたが, この断層沿いに地表地震断層が現れたかどうかについても現在調査中である. ここでは今回の調査で観察した車龍埔地震断層の一部を紹介する. 本調査は神戸大学都市安全センターの台湾・集集地震調査研究の一環として行われた.

収録刊行物

  • 地質學雜誌

    地質學雜誌 106(2), III-IV, 2000-02-15

    The Geological Society of Japan

参考文献:  2件中 1-2件 を表示

  • <no title>

    経済部中央地質研究所

    台湾地質図, 1:500, 000, 1986

    被引用文献1件

  • <no title>

    経済部中央地質調査所

    921集集地震車龍埔断層沿岸地表破裂位置図, 1:25, 000, 1999

    被引用文献1件

各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    10004493032
  • NII書誌ID(NCID)
    AN00141768
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    OTR
  • ISSN
    00167630
  • データ提供元
    CJP書誌  J-STAGE 
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