野島断層 1,800m 孔掘削コアに見られる破砕帯外縁部の産状

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タイトル別名
  • Occurrence of the marginal fracture zone in the 1800m drill core penetrating throughout the Nojima fault

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抄録

1995年兵庫県南部地震に伴い, 淡路島の野島断層沿いに延長18kmの地表地震断層が現れた. その後, 複数研究機関によって合計5本のボーリングが行われた. 断層解剖計画500m孔は北淡町小倉において, 掘削深度389mで大阪層群と花崗岩の境界をなす主断層を貫通した(第1図). コアには野島断層の主スリップゾーンと推定される断層ガウジ帯が含まれる(林ほか, 1999).一方, 同1,800mは同じく小倉において, 鉛直からプランジ約70°で掘削された(第1図). 孔底付近にいたるまで, 主スリップゾーンに対応する断層ガウジ帯は認められず, その外縁部と見なされた. このような破砕帯外縁部の構造は, 特にその透水特性などを考える上で近年重視されている. ここでは, 1,800m孔コアに見られる小規模な剪断帯と, 隣接する岩石の組織を紹介する. 500m孔の解析と併せ, 破砕帯全域を通じての理解が進むと期待される.

収録刊行物

  • 地質学雑誌

    地質学雑誌 105 (10), XIX-XX, 1999

    一般社団法人 日本地質学会

参考文献 (1)*注記

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