冷間加工を受けた構造用鋼材の歪み時効と冷間曲げ加工の許容値に関する研究

  • 本間 宏二
    社団法人 土木学会 東京工業大学 工学部土木工学科 新日本製鉄株式会社 鋼構造研究開発センター
  • 三木 千壽
    社団法人 土木学会 東京工業大学 工学部土木工学科
  • 征矢 勇夫
    新日本製鉄株式会社 鋼材第二研究部
  • 笹尾 英弥
    新日本製鉄株式会社 厚板営業部
  • 奥村 健人
    川崎製鉄株式会社 厚板セクター
  • 原修 一
    住友金属工業株式会社 厚板技術部

書誌事項

タイトル別名
  • A STUDY ON STRAIN AGING OF COLD WORKED STRUCTURAL STEEL AND ALLOWABLE COLD WORKING RADIUS
  • レイカン カコウ オ ウケタ コウゾウヨウ コウザイ ノ ヒズミ ジコウ ト

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抄録

本研究は, 各種の構造用鋼材に対して歪時効を発生させ, その後, シャルピー試験を行って, 歪時効によるシャルピー吸収エネルギーと遷移温度の変化を実験的に検討したものである. 橋梁における冷間曲げ加工半径は, 塑性歪を受けた鋼材の歪時効脆化を防止する観点から, 板厚の15倍以上とすることが規定されてきた (3%の塑性歪以下に対応). 本研究では, 最近の構造用鋼材を対象として歪時効脆化の実験を行い, 許容される冷間曲げ加工半径の検討を行った. その結果, 従来の許容値 (3%) より大きな塑性歪 (7.5%~10%) を与えても, 必要な靱性が確保されることが明らかになった. そこで, 鋼材のシャルピー吸収エネルギーレベルに応じた冷間曲げ加工半径の許容値を提言するものである.

収録刊行物

  • 土木学会論文集

    土木学会論文集 1997 (570), 153-162, 1997-07-21

    公益社団法人 土木学会

被引用文献 (6)*注記

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参考文献 (13)*注記

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