風波の乱流構造について

  • 中山 忠暢
    社団法人 土木学会 日本学術振興会 京都大学大学院 環境地球工学教室
  • 禰津 家久
    社団法人 土木学会 京都大学 環境地球工学教室

書誌事項

タイトル別名
  • TURBULENCE STRUCTURES OF WIND WATER WAVES
  • フウハ ノ ランリュウ コウゾウ ニ ツイテ

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抄録

水面上に風が吹くと, 界面に働く風シアーによって吹送流及び風波が発生する. 水面波の形状は粗度レイノルズ数と密接な関係がある. また, 空気層での乱流構造は風速の増加とともに粗度要素が大きくなる点を除けば固定床上のものと類似している. 一方, 水流に対してスペクトル分離法を用いて波動成分と乱れ成分の分離を行った結果, 2次元重力波の発生下では乱れ成分はケースに無関係に開水路流れと同様に普遍的な特性を有することが明らかになった. このような両層での乱れ構造及びエネルギー収支関係は密接に関連しており, 風速の増加とともに空気層から水層へのエネルギー輸送が活発になることが示された.

収録刊行物

  • 土木学会論文集

    土木学会論文集 2000 (642), 45-56, 2000-02-21

    公益社団法人 土木学会

被引用文献 (7)*注記

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参考文献 (37)*注記

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