病原微生物に汚染された水道水摂取による感染症集団発生モデルの開発

  • 渡部 徹
    社団法人 土木学会 東北大学 大学院工学研究科土木工学専攻
  • 福士 謙介
    社団法人 土木学会 東北大学 大学院工学研究科土木工学専攻
  • 大村 達夫
    社団法人 土木学会 東北大学 大学院工学研究科土木工学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • DEVELOPMENT OF OUTBREAK MODEL ON WATERBORNE INFECTIOUS DISEASES BY PATHOGENIC MICROORGANISMS THROUGH DRINKING WATER
  • ビョウゲン ビセイブツ ニ オセン サレタ スイドウスイ セッシュ ニ ヨル カンセンショウ シュウダン ハッセイ モデル ノ カイハツ

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抄録

近年, 水道水源として利用されている水域から. クリプトスポリジウムのような塩素耐性病原微生物の検出が報告されている. 浄水処理における消毒プロセスに塩素が用いられている現在, この事実は, 水道水を利用する住民が水系感染症の集団発生の潜在的なリスクを有していることを物語っている. 本研究では, 病原微生物に対する人間の抵抗力が年齢によって異なることに着目し, これを表すパラメータを提案した. そして, このパラメータを用量-反応モデルに組み込むことにより, 集団の年齢構成分布を考慮した感染症集団発生モデルの開発を行った. その結果, 集団の年齢構成分布は, その集団における感染症の発生形態に影響を与える主要な要因であることが明らかとなった.

収録刊行物

  • 土木学会論文集

    土木学会論文集 2000 (650), 25-32, 2000-05-22

    公益社団法人 土木学会

被引用文献 (2)*注記

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参考文献 (22)*注記

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