死亡者数を指標とした地震災害に対する許容リスクの設定に関する考察

  • 赤倉 康寛
    社団法人 土木学会 運輸省 港湾技術研究所 計画設計基準部 システム研究室
  • 鈴木 基行
    社団法人 土木学会 東北大学 大学院工学研究科 土木工学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • AN ANALYSIS OF EVALUATION METHODS OF ACCEPTABLE RISK FOR EARTHQUAKE DISASTERS ADOPTING A DEATH TOLL AS AN INDEX
  • シボウシャスウ オ シヒョウ ト シタ ジシン サイガイ ニ タイスル キョヨウ リスク ノ セッテイ ニ カンスル コウサツ

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抄録

本論文は, 地震災害に対する許容リスクの設定について, 死亡者数によりリスク評価を行う方法について述べ, これに関わる考察を行ったものである. まず, 許容リスクの設定は, 国土レベルでのリスク評価・分析とリスク管理限界の決定との過程であり, 個別の社会施設の設計規定とは分離する考え方を示した. リスク評価・分析では,死亡者数を指標とし, 地震・洪水・津波災害の発生規模構造の把握を行った. リスク管理限界では, 洪水防御計画, 交通事故死亡者数等からの決定方法について述べた. 加えて, 仮に許容リスクについての国民のコンセンサスが得られた場合に, 地震災害に対するリスク管理限界から社会施設の設計規定に係るレベル2想定地震の設計規模要件の算定を行った.

収録刊行物

  • 土木学会論文集

    土木学会論文集 2000 (654), 317-334, 2000-07-21

    公益社団法人 土木学会

参考文献 (63)*注記

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