遷移帯の特性に着目した硬化体の物質移動特性のモデル化

  • 加藤 佳孝
    社団法人 土木学会 東京大学生産技術研究所
  • 魚本 健人
    社団法人 土木学会 東京大学国際・産学共同研究センター

書誌事項

タイトル別名
  • THE MODELING OF MASS TRANSPORT PROPERTIES IN HARDENED CEMENT BASED ON TRANSITION ZONE PROPERTIES
  • センイタイ ノ トクセイ ニ チャクモク シタ コウカタイ ノ ブッシツ イドウ トクセイ ノ モデルカ

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抄録

セメント硬化体の耐久性能を把握するためには, 物質移動特性をシミュレートすることが必要不可欠であり, この際, 硬化体の不均一性を考慮することが重要である. 本研究では, 硬化体の物質移動に多大な影響を及ぼすと言われている遷移帯の連結性を森林火災理論によって表現し定量的評価を行った. その結果, 連結性の急激な増加をもたらす骨材量は水セメント比によって異なることがわかった. さらに, 硬化体を構成する要素毎の移動係数を用い, 浸透理論に時間項を組み込むことによって全体系の物質移動樹生を表現するモデルの構築を試みた. 現時点では移動現象の再現においては定性的な表現に留まったが, 実験結果から得られた傾向を再現することは可能であり, 本手法が妥当であることを検証した.

収録刊行物

  • 土木学会論文集

    土木学会論文集 2000 (655), 13-21, 2000-08-20

    公益社団法人 土木学会

被引用文献 (2)*注記

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参考文献 (4)*注記

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