排水路と国道がミズゴケ湿原に与えた影響

• 矢部 和夫

  札幌市立高等専門学校インダストリアルデザイン学科

• 中村 隆俊

  北海道大学農学部

• 河内 邦夫

  室蘭工業大学工学部

• 高橋 興世

  黒松内町ブナセンター

書誌事項

タイトル別名

• Anthropogenic Disturbances of an Ombrotrophic Mire Owing to Constructions of Road and Drainage Channel
• ハイスイロ ト コクドウ ガ ミズゴケ シツゲン ニ アタエタ エイキョウ

抄録

降水涵養性湿原の発達する黒松内町歌才湿原の保全策を検討した。湿原内部の水質はpH4.3～4.7であり, 電導度は4.4～5.2mS/mであった。一方, 国道沿いの水質はpH5.3以上, 電導度は8m/m以上であり, 特に多量のCaとNaを含んでいた。塩類による汚染は国道から15mまでの部分にとどまっており代償植生の分布範囲も国道沿いに限られていた。一方, 排水路の近傍ではオオバザサが広範囲に優占していた。ササ群落下の電導度とpHは湿原中央部と変わらず, 栄養塩に富んだ排水路内の水がササ群落に流入している証拠はなかった。従って排水路による水位低下効果を除去することが本湿原の保全上重要なことと思われる。

収録刊行物

• ランドスケープ研究

  ランドスケープ研究 62 (5), 557-560, 1999-03-30

  公益社団法人 日本造園学会

キーワード

• 北海道黒松内町
• 歌才湿原

詳細情報

• CRID: 1390001205669645568
• NII論文ID: 110004305371
• NII論文ID: 10004546693
• NII書誌ID: AN10455955
• DOI: 10.5632/jila.62.557
• ISSN: 13484559
• ISSN: 13408984
• ISSN: http://id.crossref.org/issn/13408984
• NDL書誌ID: 4735527
• Web Site: https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2010591044
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I4735527
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jila1994/62/5/62_5_557/_pdf
• データソース種別:
  • JaLC
  • IRDB
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可