粘性土層が介在する砂地盤の切羽安定評価について

  • 小西 真治
    社団法人 土木学会 鉄道総合技術研究所 構造物技術開発事業部
  • 朝倉 俊弘
    社団法人 土木学会 京都大学 大学院工学研究科資源工学専攻
  • 田村 武
    京都大学 大学院工学研究科土木工学専攻
  • 辻 鉄也
    社団法人 土木学会 NKK鋼構造・鉄構建設部

書誌事項

タイトル別名
  • EVALUATION OF TUNNEL FACE STABILITY FOR SAND STRATA WITH CLAY LAYERS
  • ネンセイ ドソウ ガ カイザイ スル スナ ジバン ノ キリハ アンテイ ヒョウカ ニ ツイテ

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抄録

本論文は, 砂質地盤に粘性土層が一層介在した場合の切羽安定条件を, 模型実験と数値解析により求めたものである. 実験より軟らかい粘性土層の存在で崩壊領域が広がることや, 層の位置によって影響の程度が変わることがわかった. 次に, 二次元剛塑性有限要素法を用いてこの実験を精度よくシミュレーション出来ることを確認した. そして, パラメータ解析により粘性土の強度, 位置, 層厚による切羽安定に必要な内圧の変化傾向を把握した. さらに, 内圧で切羽を安定させる工法と地盤改良で安定させる工法が Mohr-Coulomb の破壊基準を用いることによって同じ基準で比較出来ることを確認した. 最後に, 砂層のc, φおよび粘性土層のcにより切羽安定条件の領域を定め得ることを確認した.

収録刊行物

  • 土木学会論文集

    土木学会論文集 2000 (659), 51-62, 2000-09-21

    公益社団法人 土木学会

被引用文献 (3)*注記

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参考文献 (15)*注記

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