シベリア永久凍土地帯での山火事後1年目と5年目の土壌動物

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  • Soil Micro-arthropods in a Siberian Permafrost Area at 1 Year and 5 Years after Wild Fire
  • Soil Micro-arthropods in a Siberian Permafrost Area at 1 Year and 5 Year after Wild Fire

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抄録

<p>シベリア永久凍土地帯の森林火災が中形土壌動物にどのような影響を与えるかを明らかにするため, 今回はヤクーツクのカラマツ林において森林火災後1年目と5年目の土壌動物相を比較調査した。トビムシ類とケダニ類は1年後ではほとんど変化せず, 5年目で減少するという傾向が見られた。ササラダニ類, トゲダニ類, コナダニ類はいずれも1年目で減少し5年目でも回復しなかった。トビムシ類が山火事後1年目で減少せず5年目で減少した原因としては, 永久凍土の融解に伴う塩類の集積とその結果土壌pHが高くなったためであることが考えられた。ササラダニ類が1年目で減少したのは火災に伴う土壌有機物の消失が原因と考えられた。ササラダニ類の種類組成は火災後でもそれほど変化しなかったが, MGP分析によると火災後は成熟した森林タイプから草原タイプに移行する傾向が認められた。</p>

収録刊行物

  • Edaphologia

    Edaphologia 63 (0), 75-80, 1999

    日本土壌動物学会

参考文献 (13)*注記

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