子宮頸管炎 (cystic cervicitis) 及びクラミジア感染症における抗体測定とLevofloxacinなどの抗菌剤投与の検討

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  • MEASUREMENT OF ANTIBODY TITERS TO CHLAMYDIAL INFECTION AND EFFECTS OF LEVOFLOXACIN IN CYSTIC CERVICITIS AND CHLAMYDIAL INFECTION

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抄録

子宮頸管部の炎症は, 一般細菌・Chlamydiae trachomatisなどにより帯下異常など臨床症状を呈するが, 慢性頸管炎 (cystic cervicitis) の切開術後 (n=66) に対し, Levofloxacin 300mg/日の5~14日間投与を行った。同時にChloramphenicolまたはSolcoseryl膣錠の併用により全例有効であった。<BR>クラミジア感染のスクリーニングとしてIgA・IgG抗体検査(セロイパライザー)を施行(n=258)した。抗体陽性率は非妊婦で48/160 (30.0%), 妊婦で26/98 (265%) であり, 15~24歳代で50%, 35~39歳代で41%を示した。抗体価の測定結果では, cut-off index>1.11はIgA 61/87, IgG 56/87であり,>3.01はIgA・IgGともに11/87 (12.6%), 1.11~3.00は24/87 (27.6%) であった。<BR>クラミジア感染 (非妊婦n=48) に対しLevofloxacin 300mg/日の14日間投与を1~3回施行した。妊婦 (n=26) にはClarithromycin 400mg/日の14日間投与を1~2回施行した。全例に副作用は認められなかった。治療開始後のIgA・IgG抗体価の推移 (n=14) の検討では一定の傾向は認められなかった。

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