速乾性擦り込み式消毒剤の日和見感染菌に対する消毒効果の比較検討

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  • Effect of Quick Drying Rubbing Type Disinfectant Solutions against Opportunistic Pathogens

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抄録

ICU入室患者14名(MRSAを含む日和見感染菌を検出)の看護者4名による看護処置後の手指を,速乾性擦り込み式消毒剤であるポビドンヨード製剤(PVP-I),塩化ベンザルコニウム製剤2剤(BAC及びBAC50)で消毒し,その効果をパームスタンプ法で判定した。3種の消毒剤による消毒後の手指残存細菌を比較すると,メチシリン耐性コアグラーゼ陰性ブドウ球菌(CNSr)はいずれの薬剤による消毒後も検出される場合はあったが,ポビドンヨード製剤による消毒後では他の2剤に比し残存細菌は少数であった。又,MRSA,CNSは,ポビドンヨード製剤による消毒後には検出されなかった。速乾性擦り込み式消毒剤による消毒後,手指に残存する日和見感染菌の菌数は,ポビドンヨード製剤を用いた場合が最も少なく,その有効性が確認された。殊に抗菌剤耐性が問題となっているMRSA,CNSrに対しても,ポビドンヨード製剤が最も有効であった。

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