腎疾患　診断と治療の進歩　ＩＶ．　尿細管機能異常　ＡＤＨ分泌異常症候群

• 齊藤 寿一

  自治医科大学内分泌代謝科

書誌事項

タイトル別名

• Kidney diseases. Advances in diagnosis and treatment. IV.Functional abnormality of uriniferous tubule. Syndrome of inappropriate secretion of ADH .

抄録

ADH分泌異常症候群(SIADH)は,下垂体後葉ホルモンADHの過剰に由来する病態で,中枢神経系疾患,胸腔内疾患,薬剤における分泌亢進あるいはADH異所性産生未分化細胞癌でみられ低ナトリウム血症を主徴とする.中等度以上の低ナトリウム血症の約半数を占めていると考えられる.脱水や循環血液量の減少を伴わない点でSIADH以外の低ナトリウム血症と区別される.治療としては原疾患に対する加療と共に水分摂取制限が基本となるが,最近開発された非ペプチド性ADH受容体(V₂)拮抗薬の有効性が注目されている.

収録刊行物

• 日本内科学会雑誌

  日本内科学会雑誌 85 (10), 1705-1710, 1996

  一般社団法人 日本内科学会

キーワード

• 低ナトリウム血症
• ADH受容体拮抗薬

詳細情報

• CRID: 1390282681418694016
• NII論文ID: 10005230487
• NII書誌ID: AN00195836
• DOI: 10.2169/naika.85.1705
• ISSN: 18832083
• ISSN: 00215384
• PubMed: 8999065
• Web Site: http://www.jstage.jst.go.jp/article/naika1913/85/10/85_10_1705/_pdf
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/1997111214
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • PubMed
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可