Diclofenac sodium投与により多臓器不全を呈し,Reye症候群と考えられた1例

書誌事項

タイトル別名
  • A case of Reye's syndrome showing multiple organopathy by Diclofenac sodium administration.

この論文をさがす

抄録

症例は77歳,女性.尿路結石の疑いにてdiclofenac sodiumを投与され徐々に意識障害が出現し,当院受診.血圧・体温の低下,著明な代謝性アシドーシス, DIC,多臓器不全を認めた.抗ショック及びDICコントロール目的に治療を開始したが,症状の改善はなく発熱と頻回に痙攣発作が出現し死亡した.肝のnecropsyにおいてHE染色では脂肪変性を伴う肝細胞壊死像を認め,電顕像では膨化したミトコンドリアを認めた.本症例はdiclofenac sodium投与によりReye症候群と思われる病態を呈した稀な一例と考えられたので報告する.

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

参考文献 (9)*注記

もっと見る

キーワード

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ