進行胃癌対策におけるペプシノゲン法の位置付け

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  • Role of measurement of serum pepsinogen levels in screening for gastric cancer at advanced stage

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抄録

進行胃癌を対象にペプシノゲン法 (PG) 法の有用性及び胃癌検診における位置付けについて以下の検討を行った。進行胃癌209名 (平均年齢63.6歳, 男女比133: 76) の血清PG I値及びPG I/PG IIの比は, 1) 肉眼型5型で高く, 1型で低い, 2) 未分化型, A領域で高い傾向であった, 3) 発見時有症状群は無症状群に比べ有意に高かった。PG法の感度は, 1) 全体では約半数を拾い上げられ, 2) 1型で高く, 5型で低い, 3) C領域で良い, 4) 無症状群で良い, 5) 60歳以上の方が良いという結果であった。また, 実際にPG法発見進行胃癌のうちで間接X線法陰性の2例はいずれもC領域で径も小さかった。以上より, PG法は進行胃癌のスクリーニングにはその感度の点で単独検診は難しいが, C領域や無症状のものに感度が良いという特徴を生かすことで, 間接X線法と併用することで, 検診の感度向上に用いうる。

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