1998年に全国26施設から分離された臨床分離株5,180株の各種抗菌薬に対する感受性サーベイランス

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  • ACTIVITIES OF ANTIMICROBIAL AGENTS AGAINST 5,180 CLINICAL ISOLATES OBTAINED FROM 26 MEDICAL INSTITUTIONS DURING 1998 IN JAPAN

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抄録

1998年に日本国内26施設から分離された臨床分離菌株5,180株の抗菌薬感受性サーベイランスを, フルオロキノロン系抗菌薬を中心にして実施した。 使用した抗菌薬はフルオロキノロン系4抗菌薬, β-ラクタム系13抗菌薬, minocycline, chloramphenicol, clarithromycin, gentamicin, amikacin, sulfamethoxazole-trimethoprime, vancomycinの24薬剤である。<BR>Enterococci, methicillin-resistant staphylococci, 尿路系感染症由来のPseudomonas aeruginosaではフルオロキノロン系抗菌薬耐性株の割合が多かった。 しかし, penicillin-resistant株を含むStreptococcus pneumoniae, methicillin-susceptible Staphylococcus aureus, Moraxella catarrhalis, the family of Enterobacteriaceae, ampicillin-resistantを含むHaemophilus influenzae において, フルオロキノロン系抗菌薬耐性株はほとんど検出されなかった。 また, 呼吸器感染症由来P. aeruginosaの約90%はフルオロキノロン系抗菌薬に対し感性であった。<BR>以上, 今回のサーベイランス成績からフルオロキノロン系抗菌薬は呼吸器感染症をはじめ各種感染症原因菌に有効であることが示された。

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