地震に伴う災害リスク評価に基づく斜面補強の戦略的立案方法に関する一提案

  • 大津 宏康
    社団法人 土木学会 京都大学大学院工学研究科土木システム工学専攻
  • 大西 有三
    社団法人 土木学会 京都大学大学院工学研究科土木システム工学専攻
  • 水谷 守
    社団法人 土木学会 モダンエンジニアリングアンドデザイン
  • 伊藤 正純
    社団法人 土木学会 パシフィックコンサルタント大阪本社

書誌事項

タイトル別名
  • THE PROPOSAL OF THE METHODOLOGY ASSOCIATED WITH DECISION-MAKING OF REINFORCEMENT OF SLOPES BASED ON COST-BENEFIT-ANALYSIS
  • ジシン ニ トモナウ サイガイ リスク ヒョウカ ニ モトヅク シャメン ホキョウ ノ センリャクテキ リツアン ホウホウ ニ カンスル イチ テイアン

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抄録

本研究の目的は, 地震に伴う災害リスク評価に基づく斜面補強を戦略的に立案する方法を提案するものである. 具体的な事例としては, 全国主要都市での高速道路に近接する斜面を対象とし, 各地域での地震動特性および, 各高速道路の利用状況に応じた被害推定に基づき, コスト次元でのリスク評価を実施した. そして, その算定されたリスクに基づく費用便益解析により, 同じ形状の斜面であっても, その補強対策は地震動の地域性および各道路での損害の大きさの相違によって異なることが定量的に表現可能となることを示した. これらの結果より, 本研究で提案する手法は, 合理的に斜面の補強策を立案する上で極めて有効であることを示した.

収録刊行物

  • 土木学会論文集

    土木学会論文集 2001 (679), 123-133, 2001-06-20

    公益社団法人 土木学会

被引用文献 (6)*注記

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参考文献 (18)*注記

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