荷電ゲルの立方格子モデル中でのブラウン動力学法による球状粒子の自己拡散シミュレーション

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タイトル別名
  • Brownian Dynamics Simulation of a Spherical Particle in Charged Gel Modeled as Cubic Lattice.
  • カデン ゲル ノ リッポウ ゴウシ モデル チュウ デ ノ ブラウン ドウリキガクホウ ニ ヨル キュウジョウ リュウシ ノ ジコ カクサン シミュレーション

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抄録

ゲルの架橋網目構造を最も単純に模式化した立方格子状障害構造中での球状粒子の自己拡散をブラウン動力学法によりシミュレーションし,立方格子状網目障害構造一粒子間にはたらく立体障害相互作用およびクーロン引力相互作用が自己拡散係数に対して及ぼす影響を考察した.立体障害相互作用が粒子の自己拡散係数に及ぼす影響は,格子間隔と粒子径が非常に近い値をとる場合にのみ顕著である.また,クーロン引力相互作用が粒子の自己拡散係数に及ぼす影響は,粒子径に対して格子間隔がはるかに大きい場合および格子間隔と粒子径が非常に近い値をとる場合の両極限において顕著である.前者では立方格子状網日障害構造上の各荷電点周りでの粒子の滞留が自己拡散係数低下の支配的要因である.これに対し後者では,互いに隣接する立方格子の境界に存在するクーロンポテンシャルエネルギー障壁による立方格子内での粒子の滞留時間増加が支配的になる.

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