単一RDF粒子の燃焼における塩素挙動

  • 劉 貴慶
    名古屋大学大学院 工学研究科 分子化学工学専攻
  • 板谷 義紀
    名古屋大学大学院 工学研究科 分子化学工学専攻
  • 山崎 量平
    名古屋大学大学院 工学研究科 分子化学工学専攻
  • 山ロ 正隆
    トヨタ自動車(株)プラントエンジニアリング部
  • 近藤 元博
    トヨタ自動車(株)プラントエンジニアリング部
  • 森 滋勝
    名古屋大学大学院 工学研究科 分子化学工学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • Behavior of Chlorine during the Combustion of Single RDF Pellet.
  • タンイツ RDF リュウシ ノ ネンショウ ニ オケル エンソ キョドウ

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抄録

RDFを対象とした燃焼による高効率発電プロセスを開発するための基礎データとして,RDF燃焼時における炉内脱塩酸特性を把握するために,電気炉を用いて,一般廃棄物RDFおよびその組成に類似したモデルRDFの単一粒子の燃焼実験を行った.モデルRDFの実験結果により,RDFに添加されたカルシウム(Ca)によるRDF粒子の熱分解・燃焼段階での脱塩酸効果が顕著である.特に流動層に近い急速昇温モ-ドと低酸素雰囲気では,Ca/(S+0.5Cl)モル比が0~13まで増加するに伴い,Caによる塩素の捕捉割合は0%~70%まで上昇した.さらに,昇温速度や雰囲気の酸素濃度と水蒸気濃度の差異に基づくRDF粒子内の温度分布が脱塩酸反応に与える影響を検討し,ストーカー炉と比較して,流動層燃焼炉内の脱塩酸反応がより大きく進行することを明らかにした.

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参考文献 (21)*注記

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