連続晶析プロセスの混合状態と制御性

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タイトル別名
  • Ease of Control of Imperfectly Mixed Continuous DTB Crystallizers.
  • レンゾクショウセキプロセス ノ コンゴウ ジョウタイ ト セイギョセイ

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抄録

連続晶析プロセスにおける晶析缶内の不完全な混合が制御のしやすさに与える影響について検討した.晶析缶内の不完全な混合状態を表現するために,コンパートメントモデルを構築した.結晶がコンパートメント間を移動する速度が粒径によって異なる様子を分級効率関数を用いてモデル化した.この分級効率関数を,流動シミュレーションの結果を用い,結晶粒径の関数として構築する方法を提案した.また,従来,缶内完全混合を仮定して用いられてきた晶析プロセスの制御のしゃすさを示す指標を,コンパートメントモデルに適用できるように改良した.そして,シミュレーション実験により,混合状態が,連続晶析プロセスの安定化制御を容易に行える運転条件に強い影響を与えることを示した.また,コンパートメント間の分級を考慮した場合,過飽和度が強く影響を受け,運転可能な操作領域が大幅に縮小することも明らかとなった.

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参考文献 (15)*注記

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