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- 埴原 和郎
- 国際日本文化研究センター 国際高等研究所
書誌事項
- タイトル別名
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- Dual structure model.A hypothesis related to the formation of Japanese group.
- 2重構造モデル--日本人集団の形成に関わる一仮説
- 2ジュウ コウゾウ モデル ニホンジン シュウダン ノ ケイセイ ニ カカワル
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抄録
この論文は, 沖縄人およびアイヌを含む日本人集団の形成史を単一の仮説で説明する二重構造モデルを提唱するものである。このモデルは次の点を想定する。すなわち, 日本列島の最初の居住者は後期旧石器時代に移動してきた東南アジア系の集団で, 縄文人はその子孫である。弥生時代になって第2の移動の波が北アジアから押し寄せたため, これら2系統の集団は列島内で徐々に混血した。この混血の過程は現在も続いており, 日本人集団の二重構造性は今もなお解消されていない。したがって身体•文化の両面にみられる日本の地域性-たとえば東西日本の差など-は, 混血または文化の混合の程度が地域によって異なるために生じたと説明することができる。またこのモデルは, 日本人の形質•文化にみられるさまざまな現象を説明するのみならず, イヌやハツカネズミなど, 人間以外の動物を対象とする研究結果にも適合する。同時に, このモデルによって日本の本土, 沖縄およびアイヌ系各集団の系統関係も矛盾なく説明することができる。
収録刊行物
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- Anthropological Science
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Anthropological Science 102 (5), 455-477, 1994
一班社団法人 日本人類学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679287362432
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- NII論文ID
- 10006684759
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- NII書誌ID
- AA10915022
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- ISSN
- 13488570
- 09187960
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- NDL書誌ID
- 3604081
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可