超音波検査にて総肝動脈幹リンパ節腫脹の経過を観察しえた成人Still病の1例

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タイトル別名
  • A case of perihepatic lymphadenopathy in adult onset Still's disease: Ultrasonographic observation

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抄録

症例は25歳, 女性. 弛張熱, 関節痛を主訴に入院し, 精査にて成人 Still 病と診断した. 入院時より肝機能障害を認め, 腹部超音波検査にて肝脾腫および総肝動脈幹前上部リンパ節 (No. 8a) および後部リンパ節 (No. 8p) の腫脹を認めた. 肝疾患に伴う総肝動脈幹リンパ節腫脹に関しては, 慢性活動性肝炎, 原発性胆汁性肝硬変, 自己免疫性肝炎症例などで報告されている. 一方, 成人 Still 病の腹部超音波所見としては, 肝脾腫が知られているが, 総肝動脈幹リンパ節腫脹についての報告例はなされていない. 今回我々は, 肝機能障害を伴い, 腹部超音波検査にて肝脾腫とともに総肝動脈幹リンパ節腫脹を認め, ステロイド投与によるリンパ節縮小の経過を観察しえた成人 Still 病の1例を経験したので報告する.

収録刊行物

  • 肝臓

    肝臓 42 (6), 315-320, 2001

    一般社団法人 日本肝臓学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (23)*注記

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