慢性閉塞性肺疾患(COPD)  診断と治療の進歩 I  診断と病態 7  肺循環障害

書誌事項

タイトル別名
  • Chronic obstructive pulmonary disease (COPD). Advances in diagnosis and treatment. I. Diagnosis and pathological state. 7. Disturbance of pulmonary circulation.
  • ハイ ジュンカン ショウガイ

この論文をさがす

抄録

COPDの肺循環動態を自験例を中心に述べた. %FEV1, 34%以下の最重症の慢性肺気腫症(CPE)でも安静時肺動脈圧(Ppa)は22.8mmHgと軽度の肺高血圧を呈したにすぎなかったが,運動負荷時には44.9mmHgと著明な肺高血圧を呈した.肺容量減少術後の肺の組織学的検索で,重症のCPEは肺動脈のリモデリングがみられた.このリモデリングと運動時のPpaの上昇の程度とは有意な正相関を示したことより,運動負荷時の肺高血圧には肺動脈リモデリングの関与が大きいと考えられた.

収録刊行物

参考文献 (8)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ